金インゴットの買取|延べ棒は100gが最も多く、扱いも違います
公開 2026-09-19
金のインゴット——いわゆる延べ棒やゴールドバーは、ジュエリーとは持たれ方も扱いも違います。相続で受け取った、積立の現物を受け取った、記念に購入したまましまってある。そうした形でお手元にあることが多いものです。
この記事では、インゴットの買取で実際に何を見ているのか、そしてジュエリーとどう違うのかを説明します。
当社の記録では2年で3,174件
まず実態から。2024年9月18日から2026年9月18日までの2年間で、当社が買い取った地金292,250件のうち、インゴットとして記録されているものは3,174件でした。全体から見れば多くはありませんが、月に100件以上は動いている計算になります。
重量の内訳を見ると、持たれ方の傾向がはっきり出ます。
- 100g … 766件
- 50g … 436件
- 31.1g … 239件
- 20g … 131件
- 15.5g … 205件
- 10g … 253件
- 7.7g … 269件
- 5g … 181件
- 3.1g … 319件
- 1g … 65件
- 500g … 23件
- 1000g … 26件
最も多いのは100g、次いで50gです。記録された重量は 0.3gから6,000gまで、79種類ありました。6,000g——6kgのものまで実際にお預かりしているということです。
31.1g・15.5g・7.7g・3.1gという刻み
並べてみると、少し不思議な数字が混じっていることに気づかれたかもしれません。31.1g、15.5g、7.7g、3.1g。これらはキリの良い数字ではありませんが、それぞれ相応の件数があります。
これはトロイオンスという、貴金属の取引で使われる単位に由来します。1トロイオンスは約31.1gで、その2分の1が15.5g、4分の1が7.7g、10分の1が3.1gです。海外で製造されたインゴットやコインは、グラムではなくトロイオンス基準で作られていることが多いため、こうした刻みになります。
見慣れない重量だからといって、特別な扱いが必要なわけではありません。 量って評価する点は同じです。
ジュエリーとの違いは「確認が速い」こと
インゴットの査定が、ジュエリーと違うところが3つあります。
ひとつめは、品位が明確なこと。 インゴットは刻印に品位と重量、製造元、多くの場合はシリアル番号が刻まれています。ジュエリーのように刻印がすり減って読めない、ということは基本的にありません。そのぶん確認は速く進みます。
ふたつめは、表面の状態が評価にほぼ響かないこと。 これはジュエリーと同じ理屈です。多少の擦れや指紋があっても、地金としての評価は変わりません。ただし、磨こうとするのは避けてください。 表面を削ることになり、重量が減ります。インゴットは重量が直接効くので、ここはジュエリー以上に気をつけていただきたい点です。
みっつめは、付属の書類があること。 購入時の保証書やカード、ケースが残っている場合は一緒にお持ちください。無くても買取はできますが、あれば確認が早く済みます。
持ち込みのときに気をつけていただきたいこと
インゴットで唯一、ジュエリーより気をつかっていただきたいのが持ち運びです。
100gや500g、まして1kgとなると、金額としてまとまった額になります。手提げ袋に入れて電車で、という運び方は避けていただいたほうが安心です。事前にお近くの店舗へご連絡いただければ、来店の段取りをこちらで整えます。 重量が大きい場合や点数が多い場合は、なおさら先にご相談ください。
また、ケースから出す必要はありません。 そのままお持ちいただいて、店頭で確認します。
「特定品」としての扱い
インゴットは、当社の相場ページでも金インゴット(延べ棒)として、K18やK24といった品位とは別の項目で扱っています。純度が99.99%と、ジュエリー用のK24(99.9%)よりさらに高いものが一般的で、形状としても流通の仕方が違うためです。
インゴットについての専用のご案内は金インゴットの買取ページにまとめています。
なお、プラチナのインゴットも当社の記録にあります。金と同じように扱いますが、プラチナは金とは別の相場で動きますので、評価も別になります。
相続で受け取った場合
相続でインゴットを受け取り、扱いに迷われている方からのご相談もあります。
買取そのものは、ご本人確認の書類があればお受けできます。ただし、税務上の扱いはご事情によって変わりますので、金額が大きくなる場合は税理士など専門の方にご確認いただくのが確実です。この点について当社から個別の助言はできかねますが、買取の内容についての書面はお出しできます。
まずはご相談ください
金・貴金属の買取ページに全体のご案内があります。本日の参考価格は相場一覧でご確認いただけます。
重量が大きいものは、お持ちいただく前にお近くの店舗へ一度ご連絡ください。
この記事の数字について
- 買取記録の集計は、当社の買取データのうち区分が「地金」で、買取日が2024年9月18日から2026年9月18日までの292,250件が母数です。そのうち品名に「インゴット」等の記載があるものを 3,174件として数えました。
- 重量の内訳は、その3,174件の品名から重量を読み取って集計したものです。記録された重量は0.3gから6,000gまでの79種類でした。
- 挙げた重量は件数の多いものを中心に並べたもので、79種類すべてではありません。
- 買取価格はこの記事には記載していません。 金額は重量と当日の相場によって決まります。
- 集計した日: 2026年9月18日。
この記事の監修

三浦査定士総合査定士
査定歴20年以上 / AACD協会基準判定士
ジュエリー・ブランド品をはじめ幅広いジャンルの査定・買取・仕入れに従事。真贋判定の知識と経験を活かし、社内では査定士の教育も担当。オークション仕入れの経験も豊富で、市場価格・流通状況を踏まえた査定を得意としています。
この記事について
インゴットは刻印と発行元がはっきりしているぶん、ジュエリーより確認は速く進みます。ただ重量が大きいので、持ち運びの安全だけは気にかけていただきたいところです。ご相談いただければ店舗側で段取りを整えます。