真珠(パール)の買取査定でチェックされるポイント|アコヤ・淡水・南洋真珠の違い
公開 2026-09-19
# 真珠(パール)の買取査定でチェックされるポイント
真珠は、ダイヤモンドや色石とは成り立ちがまったく異なる宝石です。鉱物ではなく、貝の中で作られる有機質の宝石であるため、評価の考え方も独自のものになります。この記事では、真珠の種類による違いと、査定で確認しているポイントを説明します。
真珠に「4C」はない — 見るのは光沢・キズ・形・大きさ・色
ダイヤモンドの4Cのような世界共通の等級基準は、真珠には存在しません。国内の真珠査定では、一般に光沢(テリ)・キズ・形・大きさ・色の5つの要素を総合して評価します。
光沢は、真珠層の質を反映する最も重視される要素の一つです。表面に映り込む像がくっきりしているほど、真珠層が緻密であることを示します。キズは、真珠の表面にある凹凸や巻きジワの有無と程度を見ます。形は真円に近いほど一般に評価が高くなりますが、バロック(変形)真珠にはその形ならではの需要もあります。大きさは直径(mm)で表し、同じ品質であれば大きいほど希少になります。色は、白系・ピンク系・ゴールド系など個体差があり、好みによる部分も大きい要素です。
アコヤ・淡水・南洋、真珠の種類による違い
真珠には複数の種類があり、母貝や産地によって特徴が異なります。
アコヤ真珠は、日本近海のアコヤ貝から作られる真珠で、ピンクがかった上品な光沢が特徴です。ネックレスなど、フォーマルなジュエリーに多く使われています。
淡水真珠は、淡水産の貝(主に中国産)から作られる真珠です。1つの貝から複数個の真珠が採れるため、比較的手に取りやすい価格帯のものが多く流通しています。形状のバリエーションが豊富なことも特徴です。
南洋真珠は、白蝶貝・黒蝶貝など大型の貝から作られる真珠で、大粒であることが多く、白蝶貝からは白〜ゴールド系、黒蝶貝からはグレー〜ブラック系(黒蝶真珠・タヒチ黒真珠と呼ばれます)の色合いが生まれます。
種類によって評価の相場感が異なるため、査定の際にはまず真珠の種類を見極めるところから始めます。
天然真珠と養殖真珠、そして模造真珠
現在流通している真珠のほとんどは養殖真珠です。天然真珠は非常に希少で、鑑別によって天然か養殖かを判定します。また、ガラスや樹脂に真珠層の粉末を吹き付けた模造真珠(イミテーションパール)も存在し、天然素材の真珠とは査定の扱いが異なります。見た目だけでの判別が難しい場合もあるため、鑑別書がある場合は査定がスムーズです。
ネックレスは「粒の揃い方」も見る
真珠が一粒だけのリングやペンダントと違い、ネックレスは複数の粒を連ねたジュエリーです。この場合、個々の粒の品質に加えて、粒同士の大きさ・色・光沢がどれだけ揃っているかも評価の対象になります。留め具(クラスプ)が本真珠の品質に見合った素材(プラチナや金)かどうかも確認する項目の一つです。
持ち込む前に確認しておくとよいこと
真珠は他の宝石に比べて表面が柔らかく、傷がつきやすい性質を持っています。ご自身で研磨したり、超音波洗浄機にかけたりするのは避けてください。汗や化粧品の油分が付着したまま長期間保管すると、変色の原因になることがあります。鑑別書や購入時の書類があれば、一緒にお持ちください。ジュエリー買取のページもあわせてご覧いただけます。おおよその見当をつけたい場合は、LINEで写真をお送りいただくか、お近くの店舗へお持ちください。
この記事の数字について
この記事は、真珠の一般的な評価の考え方(光沢・キズ・形・大きさ・色)と、種類(アコヤ・淡水・南洋)ごとの特徴、当社の査定で確認している項目を説明したものです。特定の件数・金額の集計は行っていません。
この記事の監修

藤田査定士
査定歴8年以上
ジュエリー査定を専門とし、香港・中国・タイなど海外展示会への出展経験が豊富。海外市場との繋がりを活かし、国際市場の動向を踏まえた査定を行っています。
この記事について
真珠は粒の大きさや光沢だけでなく、ネックレスであれば粒の揃い方も含めて拝見します。天然か養殖か、無処理か処理済みかは鑑別書があると判断が速くなりますが、なくても実物を見て判断いたしますので、汗や化粧品が気になる場合は乾いた布で軽く拭う程度にとどめてください。