ブランドジュエリーと地金は、査定でどう分けて評価されるか|カルティエ・ティファニーを例に
公開 2026-09-19
# ブランドジュエリーと地金は、査定でどう分けて評価されるか
金の指輪やネックレスを査定に出すとき、「地金として売る」のと「ブランドジュエリーとして売る」のとでは、評価の組み立て方が違います。この記事では、当社が両者をどう分けて扱っているか、カルティエやティファニーを例に説明します。
当社の集計でも、ブランドジュエリーと地金は別に扱われている
当社が直近24か月の買取実績をまとめた別の記事(ブランド品の買取価格は実際いくらか)では、時計・バッグ・財布と小物・ブランドジュエリーの4カテゴリを対象に集計しており、金・プラチナなどの地金は含めていません。地金は1点あたりの金額が小さい取引を多く含み、混ぜると分布が変わるためです。
つまり当社の分類でも、「ブランドジュエリー」と「地金」はもともと別のグループとして扱われています。同じ金の重量を含んでいても、ブランドのジュエリーとして評価する場合と、地金として評価する場合とでは、見ている軸が異なるということです。
地金は「重さ×純度×相場」で決まる
喜平ネックレスやインゴットのように、地金としての価値が中心の品物は、重量と純度(品位)、そしてその日の相場の3つでほぼ金額が決まります。デザインやブランドの要素はほとんど関係しません。この考え方は、K18・K24・刻印の読み方で説明した内容と共通です。
ブランドジュエリーは、地金の価値に別の評価が上乗せされる
一方、カルティエやティファニーのようなブランドジュエリーは、使われている金・プラチナの重量と純度に加えて、ブランド・デザイン・状態といった要素が評価に加わります。地金としての目方だけでは、ブランドジュエリーの価値を正しく測ることができません。
そのため査定では、まず品物がどのブランド・どのラインのものかを特定し、そのうえで地金としての重量・純度と、ジュエリーとしての状態(傷、変形、石の有無や状態、付属品の有無)を別々に確認します。地金の目方が小さくても、ブランドとデザインの価値によって金額がつくことがあるのは、この評価の組み立て方によるものです。
付属品の有無も確認する
ブランドジュエリーの場合、購入時の箱、保証書、鑑定書・鑑別書といった付属品の有無も査定の材料になります。地金として扱う品物ではあまり問題にならない点ですが、ブランドジュエリーでは真贋の確認や状態の記録として意味を持ちます。
ご自身の品物が地金として扱われるものか、ブランドジュエリーとして扱われるものか分からない場合も、そのままお持ちいただければ査定士が確認いたします。カルティエのジュエリー買取、ティファニーの買取、ジュエリー買取のページもあわせてご覧ください。
この記事の数字について
- 「ブランドジュエリーと地金を別カテゴリで集計している」という記述は、既存記事「ブランド品の買取価格は実際いくらか」(2024年9月8日〜2026年9月7日の37,346件の集計)の分類方法に基づくものです。この記事自体で新しい件数・金額の集計は行っていません。
- 地金の価値が重量・純度・相場で決まるという説明は、K18・K24・刻印の読み方で示した純度の値と同じ考え方です。
- ブランドジュエリーの評価に関する記述は、当社の査定士の一般的な考え方の説明であり、特定の件数・金額の集計ではありません。
この記事の監修

鈴木査定士
買取歴14年 / AACD協会基準判定士
宝石・ジュエリーの査定・買取を専門に多くの実績。素材の価値だけでなくデザインやブランド背景まで含めた総合的な視点で、お品物の魅力を最大限に評価します。
この記事について
地金としての価値だけを見てしまうと、ブランドジュエリーの魅力を見落としてしまいます。素材の重さや純度に加えて、デザインやブランドとしての背景まで含めて総合的に拝見するようにしています。同じ金の重さでも、ブランド品とそうでない品では評価の組み立て方が変わります。