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金とプラチナが混ざった一点はどう査定されるのか|コンビリングと複合の地金

公開 2026-09-19

金とプラチナを組み合わせた、いわゆるコンビのジュエリーがあります。リングの外側がプラチナで内側が金、あるいは幅の途中で色が切り替わっているデザインです。結婚指輪や、少し前の時代のネックレスによく見られます。

こうした一点を売ろうとしたとき、「金なのかプラチナなのか、どちらで計算されるのだろう」と疑問に思われると思います。結論から言うと、分けて評価します。

当社の記録では16,342件

まず、どのくらいあるものなのか。

2024年9月18日から2026年9月18日までの2年間で、当社が買い取った地金は 292,250件。そのうち、品名に複数の金属が記録されているものが 16,342件ありました。実際の記録はこういう形で残っています。

  • K18/Pt850 50.1g
  • K18/Pt900 3.5g
  • K18/Pt850 5.8g
  • K18/Pt850 19.1g
  • K18/K14

全体の5%以上にあたります。特殊な事例ではなく、日常的にお預かりしているものだとお考えください。K18/K14 のように、金どうしで品位が違う組み合わせもあります。

なぜ分けるのか——相場が別だから

金とプラチナを分けて評価する理由は単純で、相場がまったく別に動くからです。

当社の相場ページでも、プラチナは別の項目として、別の値を毎朝更新しています。同じ日でも両者の1gあたりの水準は大きく違い、しかも連動して動くわけでもありません。

ですから、コンビの一点を「まとめて金として」あるいは「まとめてプラチナとして」計算してしまうと、どちらかの側で実態とずれます。面倒でも分けるのが、結果的に正しい金額になります。

かつてはプラチナのほうが金より高い時期もありましたが、現在の相場では逆転しています。「プラチナのほうが高級だから」という感覚で見込みを立てると、実際とずれることがあります。

配分は見た目で決めない

ここが、この種の査定でいちばん手間のかかるところです。

一点の中で金とプラチナがそれぞれ何グラムずつ使われているかは、外から見ただけでは分かりません。 表面積の印象と、実際の重量配分は一致しないことがよくあります。外側がプラチナに見えても、内側の金の部分のほうが厚く、重量では上回っているということも起こります。

そのため、刻印の内容、色味の境目、加工の仕方を確認したうえで判断します。判断がつかないまま、都合の良いほうに寄せて計算することはしません。 分からない場合は、分からないとお伝えします。

石が付いている場合

コンビのジュエリーには、ダイヤモンドなどの石が留まっていることもよくあります。この場合、地金としての評価と、石としての評価は別に見ます。

石は外さずにお持ちください。 ご自身で外そうとすると枠を傷めますし、石そのものに価値がある場合もあります。石の見方についてはダイヤモンドの査定で見られる「4C以外」のポイントジュエリー買取のページもあわせてご覧ください。

なお、地金としての重量を出す際には、石の重さは含めません。ここも分けて扱う部分です。

銀が混ざっている場合

当社の記録には、銀(SV925など)も 23,023件あります。金・プラチナと比べると1gあたりの水準はかなり低くなりますが、買取の対象です。

銀製品はまとまった重量になることが多く、カトラリーや置物などでお持ちいただくケースもあります。銀の相場も毎朝更新しています。

金・プラチナ・銀が混ざったまま一つの袋に入っていても構いません。こちらで分けて量ります。 ご自身で仕分けしていただく必要はありません。

メッキとの見分け

複合と紛らわしいのが、金メッキです。ベースの金属の表面に薄く金を乗せたもので、見た目は金色ですが、地金としての評価はできません。

刻印に GP(Gold Plated)や GF(Gold Filled)とある場合はメッキや張りですが、刻印が無いことも、すり減って読めないこともあります。ご自身で「これはメッキだろう」と判断してしまわずに、一緒にお持ちいただくのが確実です。 実際に確かめてみると地金だった、ということもあります。

逆に、メッキだった場合はその場でご説明します。判定は試金石や専用の機器で行います。

分けずにお持ちください

まとめると、お客様にお願いしたいのは「分けずに、そのままお持ちいただく」ことだけです。

  • 金とプラチナが混ざったもの → そのまま
  • 品位が違うもの → そのまま
  • 石が付いたもの → 外さずそのまま
  • メッキかどうか分からないもの → 一緒に
  • 銀が混ざっていても → 一緒に

仕分けも、磨きも、修理も必要ありません。お近くの店舗で、目の前で分けて量りながらご説明します。

品位や重さの考え方については金・貴金属の買取価格は何で決まるのか、品位の読み方はK24・K22・K18・K14・K10は何が違うのかで詳しく説明しています。金・貴金属の買取ページもご覧ください。

この記事の数字について

  • 買取記録の集計は、当社の買取データのうち区分が「地金」で、買取日が2024年9月18日から2026年9月18日までの292,250件が母数です。
  • 複合16,342件は、そのうち品名に「/」を含むもの(K18/Pt850 の形)を数えたものです。銀23,023件は、品名に SV 等の記載があるものです。
  • 「全体の5%以上」は、16,342件を292,250件で割った値です。
  • 買取価格はこの記事には記載していません。 金額は品位・重さ・当日の相場によって決まります。
  • 集計した日: 2026年9月18日。

この記事の監修

査定士 三浦査定士

三浦査定士総合査定士

査定歴20年以上 / AACD協会基準判定士

ジュエリー・ブランド品をはじめ幅広いジャンルの査定・買取・仕入れに従事。真贋判定の知識と経験を活かし、社内では査定士の教育も担当。オークション仕入れの経験も豊富で、市場価格・流通状況を踏まえた査定を得意としています。

この記事について

コンビのリングは、見た目だけでどちらがどれだけ使われているか分かるものではありません。配分を決めつけずに確かめることが大事で、そこを飛ばすとお客様にも当社にも良くない結果になります。手間はかかりますが、必ず実物で見ています。