K24・K22・K18・K14・K10は何が違うのか|金の品位の読み方
公開 2026-09-19
金のジュエリーの内側に「K18」と刻まれているのを見たことがあると思います。この数字が何を意味しているのか、そして買取の場面でどう効いてくるのかを説明します。
「24分のいくつ」という数え方
金の純度は、24を満点とした分数で表します。K24なら24分の24で純金、K18なら24分の18です。「K」はカラット(karat)の頭文字で、ダイヤモンドの重さを表すカラット(carat)とは別のものです。同じ読み方なので紛らわしいのですが、金のKは純度、宝石のctは重さと覚えていただくと整理しやすいと思います。
当社が相場ページで用いている品位ごとの純度は次のとおりです。
- K24(24金・純金)… 純度 99.9%
- K22(22金)… 純度 91.7%
- K18(18金)… 純度 75.0%
- K14(14金)… 純度 58.5%
- K10(10金)… 純度 41.7%
K18であれば、4分の3が金で、残りの4分の1は銀や銅などの別の金属です。これは品質をごまかすために混ぜているのではありません。純金は非常に柔らかく、指輪やチェーンにすると変形したり摩耗したりしてしまうため、強度を出す目的で意図的に配合されています。混ぜる金属の種類によって色味も変わり、ホワイトゴールドやピンクゴールドと呼ばれるものは、この配合の違いによるものです。
プラチナは「1000分のいくつ」
同じ貴金属でも、プラチナは数え方が違います。プラチナは1000分率で、Pt900なら1000分の900、つまり90%がプラチナです。
- Pt1000 99.9%
- Pt950 95%
- Pt900 90%
- Pt850 85%
金が24分率、プラチナが1000分率。ここが混ざると話が通じなくなるので、お手元の一点がどちらなのかは、刻印の頭文字(KかPtか)で見分けてください。
当社の買取記録で多いのはK18
実際に店頭へ持ち込まれるのはどの品位が多いのか。当社の記録で確認します。
2024年9月18日から2026年9月18日までの2年間に買い取った地金のうち、品位が読み取れた 229,273件の内訳です。
- K18 … 155,107件(67.7%)
- Pt900 … 26,008件(11.3%)
- Pt850 … 13,697件(6.0%)
- K10 … 10,358件(4.5%)
- K14 … 9,933件(4.3%)
- K24 … 8,864件(3.9%)
- Pt950 … 2,192件(1.0%)
- K22 … 1,935件(0.8%)
- K20 … 895件(0.4%)
- K12 … 179件(0.1%)
3分の2以上がK18です。日本で販売されてきたジュエリーの主流がK18であることの反映で、実感とも一致します。ネックレス、指輪、ブレスレットの多くがここに入ります。
一方、K24(純金)は3.9%にとどまります。純金は柔らかいためジュエリーには向かず、日本では記念コインや小判、インゴットといった形で持たれることが多いためです。実際、当社の記録でもK24は1件あたりの重さの中央値が他の品位より大きく、ジュエリーとは違う持たれ方をしていることが分かります。インゴットについては金インゴットの買取で別に説明しています。
K20・K12といった品位も、数は少ないながら実在します。 海外で作られたものや古いものに見られます。見慣れない刻印だからといって価値がないわけではありませんので、そのままお持ちください。
品位が高いほど1gあたりの価値は高い
当然のことですが、純度が高いほど、同じ重さに含まれる金の量は多くなります。K24 1gとK18 1gでは、含まれる金の量が99.9%と75.0%で違うので、評価も変わります。
ここで気をつけていただきたいのは、相場ページに出ている金の価格が、そのままお手元のジュエリーの1gあたりの金額になるわけではないという点です。K18であれば純度は75%ですから、純金を前提とした数字とは当然ずれます。品位別の本日の参考価格は金・貴金属の相場一覧に品位ごとに分けて掲載していますので、ご自身の一点の品位に合うものをご覧ください。
なお、当社の買取実績から品位別の単価を逆算した表は、この記事では出していません。 実績には重量帯や状態の違いが混ざっていて、そこから単価を作ると純度の順序と合わない結果が出ることがあり、かえって誤解を招くためです。品位ごとの水準は相場ページの値をご覧ください。
刻印があっても、刻印だけでは決めない
刻印は手がかりですが、それだけで確定はしません。理由は3つあります。
ひとつは、刻印がすり減って読めないこと。長く身に着けていたチェーンの留め具などは、文字が浅くなっていることがよくあります。
ふたつめは、刻印が無いこと。古いものや、海外で作られたもの、リフォームの過程で刻印のある部分が失われたものなどです。
みっつめは、刻印と中身が一致しない場合があること。頻繁にあることではありませんが、確かめずに進めることはできません。
いずれの場合も、試金石や専用の機器で確かめます。刻印が読めないから買い取れない、ということはありません。 確認の工程が一つ増えるだけです。
また、一点の中に複数の金属が使われていることもあります。当社の記録には K18/Pt850 のような形が 16,342件あり、決して珍しくありません。この場合の扱いは金とプラチナが混ざった一点で説明しています。
お手元で確かめるときは
刻印はたいてい、指輪なら内側、ネックレスなら留め具の近く、ピアスならポストの部分にあります。小さいので、明るいところで拡大鏡があると見つけやすいと思います。
ただし、見つけようとして力を加えるのは避けてください。 細いチェーンは簡単に切れますし、留め具は繊細です。見つからなければそのままで結構です。お近くの店舗でお預かりして確かめます。
金・貴金属の買取ページもあわせてご覧ください。
この記事の数字について
- 品位ごとの純度は、当社が相場ページで用いている定義の値です。
- 買取記録の集計は、当社の買取データのうち区分が「地金」で、買取日が2024年9月18日から2026年9月18日までの292,250件のうち、記録された品名(
K18 3gの形)から品位と重量が読み取れた 229,273件を対象にしています。割合はこの229,273件に対するものです。 - 読み取れなかった62,977件には、複合(
K18/Pt850など)16,342件、銀23,023件、インゴット3,174件などが含まれます。 - 買取価格・1gあたりの単価はこの記事には記載していません。 実績から品位別の単価を作ると、重量帯や状態の違いが混ざって純度の順序と合わない結果が出るためです。
- 集計した日: 2026年9月18日。
この記事の監修

三浦査定士総合査定士
査定歴20年以上 / AACD協会基準判定士
ジュエリー・ブランド品をはじめ幅広いジャンルの査定・買取・仕入れに従事。真贋判定の知識と経験を活かし、社内では査定士の教育も担当。オークション仕入れの経験も豊富で、市場価格・流通状況を踏まえた査定を得意としています。
この記事について
品位は査定の出発点なので、必ず最初に確かめます。刻印があればそれを手がかりにしますが、刻印だけを鵜呑みにはしません。すり減って読めないもの、刻印と中身が合わないものもありますので、最終的には実物で判断しています。